

■■パトリシアの日常のつぶやき■■ アートフラワーの師匠であるフランスのアーティスト、エミリオロバ氏が来日された時、いきなり君はパトリシアだ!と命名され以来ミドルネームのような存在。おさるのパティーが日ごろのとりとめもないことを並べたつぶやき集です。
それにしても、京都でなんでうなぎ???って、我が家の食いしん坊の大好物なんですよね(^-^;)関西のうなぎはやわらかくてたれもさらっとしていてちょっと味が違います。すごくおいしい!
さてさて、ここから謎解き第一弾。蒸しあがるまで30分近くかかるけどいいですか?って言われてもちろん!(雪であまりに寒く室内でちょっと温まりたかったのでした。(笑))て待ってる間に見つけた雑誌に目が点!なぜか本阿弥光悦と琳派についての特集になってるではありませんか。わぁー、偶然だけど今ちょうど見てきたから読んでみようとめっくっていたら、光悦は刀剣の鑑定をする裕福な家に生まれて、小さいころからいいものに触れて育ち目利きになり、茶道、書の世界に興味を持ち尾形光琳らと一緒に芸術を広めていこうとしたのだそうです。
当時刀は螺鈿や漆芸、蒔絵などかなり贅沢なものだったので、小さい頃から最高の技術を目の当たりにしていたのでしょうね。そういえば、光琳も呉服問屋の裕福な家庭に生まれて小さい頃から着物に囲まれて目利きになったと前にNHKの特集でやっていたんだったわ。彼の有名な杜若の屏風絵も実は着物のパターン(リピート)のテクニックを応用して描かれているので、よく見ると、同じパターンが連続してるんだとか。
私が大好きな世界のひとつにこんなところで会えるなんて。ますますお花を生けてお抹茶でも一服いただきたい気分でいっぱいになってきていたところへ・・・・。
ところで、我が家の旦那さまがなぜ週末の京都に興味を示したかと言えば・・・。答えは簡単です。京都は東京では手に入らないジャズのレコード屋さんがあるからなんです(^-^;)
で、寒いからここで待ってなさいと指定されたところでお茶してることに。(私がいると気になって視聴が楽しめないらしいんですよ(笑い) )もちろん、ここも町屋を再生したカフェ。今回のテーマです!そしたら!です!あれあれ、なんでこんなところに川瀬敏郎さんの本があるの???マニヤックすぎる!この方は白洲正子さんが唯一認めた華道家で、鶴川にある武相荘の花は全て川瀬さんが生けています。何年か前にネスカフェのコマーシャルに出てたんですが、興味のある人じゃないと覚えてないですよね(^-^;)
川瀬さんは椿を生けるのがすごく上手で、この本でも私も以前見に行ったことのあるうちだという麻布の骨董やで椿を生けたときの特集が出ていました。
そんな中、旦那さまも戻ってきて隣のイタリアンに入ったら、あの花屋はダニエルオストの時に出てきた花屋に間違いない!と突然彼が言った。我が家の食いしん坊のすごい能力のひとつが一度見たものは間違いなく記憶してしまうということ。これは本当にいつもびっくりする。ちなみにダニエルオストはベルギーで有名なフラワーアーティストで2年くらい前のお正月に仁和寺にダニエルオストが花を生けるという特集をNHKがドキュメントで番組を作っていて、お花が好きな私に付き合ってみていた彼が間違いなくダニエルが日本で信頼するスタッフとしてあの花屋で材料を手配していたシーンがあったのだそうだ。えーーー?ほんと?(・-・?)なんで興味のある私よりあなたの方が詳しいわけ??
なんて話していたら、最後にまたまたつながった。なぜかイタリアンなのに茶花づかいなんて本が置いてある。またなの?今度はなんだろう。今日は本当に変な日。って手にとっていたらダニエルオストの記事があって、そこへオーナー婦人がやってきて、お花お好きなんですか?という。はい!と答えると、あっ、ダニエルさん来日されると必ずうちでイタリアン召し上がるんですよっていうんです。彼はバローロ以外のワインは召し上がりませんと。やれやれ。私の師匠のエミリオロバさんもバローロが大好きなんだった(^-^;)
なんとお隣の花屋さんがこのお店の大家さんなんだそうで、またなんでそんなところを我が家のハンターは選んじゃったんだろう。今回は全てうちのハンターが選んだところにきたのに、なぜか全てお花につながった旅だった。でも、私にとってはすごく嬉しい偶然の重なりで。きっと何か意味があるんだろうな。よーーーし。とりあえず帰ったら琳派のことを少し調べてみますか。
アサリのブロードを作り、そのブリードでカブをやわらかくなるまで茹で、フードプロセッサーでペースト状にし、残りの茹で汁と合わせてポタージュより少しやわらかくなる程度のソースに仕上げます。スズキはオリーブオイルで塩コショウしてフライパンで両面を軽く火を通したら、200度のオーブンで10分位。皮がカリカリに色づいてきたら出来上がり。カブの葉は茎と葉の2等分にし、先ほどのお魚を炒めたフライパンで軽く炒め塩コショウします。あさりの出汁と、お魚の塩味で食べさせるさっぱりした冬の味。胃が弱っている時もこれならスッと食べられます。お好みでオリーブオイルを仕上げにかけて下さい。
デザートは再び妹ちゃん作。これまたさっぱり味のゼリーで私好み!
皆お料理できると楽しい!というか食べることが全員好きでよかった。どんなレストランより贅沢な時間。とってもいい週末でした。