Saturday, February 27, 2010

ふぐ大会

もうすぐひなまつりですねーー。12月にする予定だった河豚大会が私の入院のためできなかったので(あちこちに影響です・・・・汗)年があけて河豚が終わってしまう3月前に開催しよーーーー!と主人のご両親と弟くんを招いて我が家の実家で河豚大会!

母は昔からとっても行事にうるさい人で、小さい頃から季節の行事の思い出はたくさんありますが、おひなさま。今はマンション暮らしなので、とてもこのような大きなものは入らないので実家に全て置きっ放しですが、母は毎年自分のおひなさまと私、妹の分を飾ってくれています。
これは母のおひなさま。戦後すぐに母の母(私の祖母)が買ってくれたのだそうです。
ものがない時代のものだからお着物とか本当に粗末な布なのよと言いながら、でもこのおひな様が私は一番好きです。今のおひな様と顔が違いますよねーーー。
いつもおもうのですが、お内裏様と五人囃子の一部は白いお顔じゃなくて肌色のお顔の方がいるんです。いつのまにかお道具がなくなってしまったのだそうで、手には何にももっていません。いつか持ち物を作ってあげたいなーーーって子供心に思いながら私自体もこんな年になってしまいました(^ー^)

ふぐ刺しでーーーす!これを4人でシェアします。今回は8人で2皿!父の出身が九州でいつも空輸で九州から送ってもらうのですが、以前はこの菊皿と呼ばれる有田焼きのお皿ごと送られてきたのですが、最近はプラスチックのお皿に並べられて送られてくるので、それをこの菊皿に並べ直すのがいつの私の役目。全体の量をみてなんとなくきれいに並べるにはどの程度かなーーって長年の感で大輪をさかせるんです(笑)今回は送られてきたのがなんと5皿!2.5皿を2枚に分けて並べなおしました。
話好きな主人の父と盛り上がるには前菜が多くなくっちゃ!と1時から8時まで続いた宴会の前座を務めるためのオードブルたち。これで4人前!絶対食べれないってば!と強く母に訴えましたが・・・・・
ちなみに母の中でテーマはおひな様のようで、ちらし寿司など、春っぽかったので、テーブルコーディネート担当の私はおひな様のお皿や漆器、たち吉などちょっと華やかな色目のお皿をチョイス!箸置きはぼんぼりです(^0^)

さてさて、私の心配をよそに、宴会が盛り上がればお腹も隙間ができるらしく、見事ぺろりとふぐ刺しとオードブルを平らげ、ふぐちり鍋とひれ酒、最後のふぐ雑炊を堪能してもまだ話足りないーーーーっていうくらい本当に楽しい会になりました。
本当に家族でわいわい集まるのは楽しいものですね。

Monday, February 22, 2010

おもてなしの美

イギリスのお花の学校でルームメイトだったお友達と久しぶりに会いました!
実は年に一度くらいのペースでその時のスクールで一緒だったメンバーと食事会をするのですが、今回はなんと当日に例の入院沙汰になってしまい、おいしいものを食べ損ねてしまい(@0@)!!!
治ったらおいしいもの食べたい!!!と相変わらずの食い意地っぷりを発揮し大笑いされてしまいました。
ちょうどサントリー美術館で”おもてなしの美”がやってるからどうかしら?と素敵な提案があり久しぶりにサントリー美術館へ行きました。
漆器好きな私としてはとっても心弾む展示物の数々で、季節柄かおひな様のお道具や、お花見の時に使う私がお正月にお花を生けたものと同タイプのキャリー用の提重など。
その中で、高台寺蒔絵という言葉がよく使われていてとても気になったので調べてみると・・・。

なるほどーーー。やはり日本の伝統工芸の技って奥が深い!!!
そうなると、やはり気になるのが我が家の漆道具たち。
早速お気に入りのメンバーを調べてみることにしました。
まずは、我が家の提重!取っ手も実はものすごく素敵なのですが、それは置いといて、こちらは平蒔絵のようです。
出すとこんな感じです。本当にうっとり(^ー^)納めてある提げにあたる箱の側面や背面にも同じようにすすきの蒔絵がほどこしてあって私の一番のお宝。
このお盆は5枚組で全て絵柄が違うのですが、こちらは高蒔絵のようです。
盛り上がっているの分かりますかねーーー。これで重なり合うものの上下関係もさらにましているような感じがします。
最後にお椀!こちらも漆の色が珍しい色だったのにほれて清水の舞台から飛び降りました(汗)
これは高蒔絵なところもあるけど、平蒔絵のような部分もあるような気がします。
この気が遠くなりそうなきりぎりすの繊細な足や、巻き蔓、虫食いのある葉などもーずーーーーっと眺めていても飽きない大好きな一品。
これらの漆器はいつも京都に旅行に行った時に必ずよる漆専門のアンティークやさんがあってそこでいつも清水のダイビングをするかどうかってことになるのですが、私が今までに買ったものは全て江戸後期の京蒔絵と言われています。(本当かどうかは分かりませんけどねーーー)

漆は奈良時代に唐から伝わり、平安建都とともに京都にその技術が受け継がれ発達したのだそうです。
室町時代は茶の湯と結びついたわびさびの内面的な味わい深さが感じられる”東山時代物”と呼ばれるものが登場、安土桃山時代には新興武士階級好みを代表するような華麗な蒔絵ものを”高台寺蒔絵”と呼び、江戸時代になると、町人文化が栄えた元禄の時代には本阿弥光悦や私も大好きな尾形光琳などさらに新しい技法が生まれたのだそうです。

あーーーー、そろそろ京都に行きたくなってきた(^ー^)