Friday, February 29, 2008

同じ気持ちを共有できた時




去年の秋から関わっている地方の仕事があり、それなりの規模で結構な仕事量。
最近私が、空間を作る時に、かなり神経を使うのが照明です。ともかく、いかに見せたいポイントだけあてて、後は極力絞って印象的に見せたり、昼と夜で異なる表情を作ったり・・・など、意外とはまると奥が深いんですが、そうなると、自分が見せたい表情はどうすれば作れるのか?ってことになり。

照明に関しては、出来上がるまで見えないので想像と、現実にギャップがでないようにするのが大変です。特に昔は意匠照明でみせる時代でしたが、最近は間接照明で見せる時代になってきているのでことさらです。光をどこに見せたいのか、鋭角に照らすのか、広角に照らすのか、色目や照度、見せ方によっては全く別な空間になってしまうので本当に恐ろしい。

そんなこともあり、私はいつも照明デザイナーの人と組んで徹底的に話し合いどんな光を作るのか一緒に考えるんです。ここ半年くらい、いつも組んでいた人と変わって新しいデザイナーとやっていますが、去年の高松の物件ではみごとに成功!クライアントにも照明がいいと言われたくらい、本人も現場調整に何度も足を運んでくれて、二人で現場回りと調整をし、アートワークの細部にまできちっと当たるよう、まぁー、そのこだわりようはすごくて。たまにこちらの方が音をあげてもういいんじゃないのかなーというのも許してもらえず。(若いってほんと情熱熱いですよねー)
プラン時も休み返上で見てもらいたいだの、もう一度話しあいたいだの何やかんやで出て来いとは言えませんが、どこにでも伺うので、でてきていただけたらっていうんですから(笑)同じことじゃない(^-^;)

今回の物件も、年末ギリギリの30日に2人で喫茶店で延々ディスカッション!結婚式場だったので、数ある空間の中で、特にチャペルの光の作り方には私の思い入れがすごく強く、床からの光が正面に向かって縦に伸び、天井に広がり、いながらパースペクティブに光が放射線を描くような広がりをみせる照明にしたいし、そうなるとベースの光は、それを強調するために、一切なくし、その代わり、壁に柱みたいに見えるような縦の光を連続させて極端な光を作りたいんだけど!と言うと彼も大盛り上がり。わいわいすごい勢いでプランをまとめてたのに、ふたをあけたらあまりに敷地が広く、やるところがありすぎて満遍なくかかってしまい、予算が合わないから半分に!なんていってほとんど既存の照明ベースでどうにかしたいとのご命令。しかも、撤去してきた照明を差し替えて使うようにということになって、メーカーも型や大きさ、球の色もバラバラなものを組み合わせてなんとか統一感を作れたらという。

制作サイドにプランをなんとか撤去してきたものと既存の組合せでまとまらないだろうか?といつの間にか私の知らない間に照明デザイナーは呼び出せれていて、変なことに巻き込んじゃって申し訳ないなーーーって思っていた。照明メーカーのデザイナーは、そんなこと言われても、自分のところの器具をつけない限り一銭のお金にもならないから。まぁ、仕事ではよくある話ではあるのかもしれませんが・・・。

そんな彼から律儀にも打ち合わせが終わって電話がかかってきた。報告を私にしなくちゃいけないからという。私は合わす顔がないというか、申し訳ないなーと、考えてるうちに、携帯にでた瞬間あはは・・・・と、もしもしでもなく、名前を名乗るわけでもなく、ともかく取り繕いの笑いを声に出して、今電車だから降りたらかけなおします!と言って電話を切った。

その後かけなおすと、出た瞬間に笑ってる私の声で何が言いたいのか全て分かったし、自分と同じ気持ちなんだと思ってホッとしましたと言われた。

思ってもみない返答だった。でも、ありがたいなーと思ってただただ謝るしかなかったけど、きっと今度はもっといい空間を一緒に作れるような気もしてなんだかうれしかった。

だから、今日はすがすがしくヒヤシンスを生けた。家に返って扉をあけた瞬間から甘い香りが広がり幸せな気分にしてくれる。


もうすぐ春が近づいているんだな。


Tuesday, February 26, 2008

3代目白侘助

我が家に京都から白侘助がやってきた。とっても丁寧な対応の花屋さんで、きっと間違いないものが来るのかなーと思っていたけど、やっぱりのびのびしたおおらかそうなかわいい子が来ました(^-^)!まずは我が家の主に紹介したら、長旅で疲れてるからすぐにシャワーに入れてあげなさい!と万全のお出迎え体制。了解です!私よりずっと動植物に対してやさしいんだよなー。それにしてもシャワーを浴びて気持ちよさそうな表情じゃないですか?もちろんバルコニーのお仲間全員にも紹介し、よく面倒みてくれるように頼みました(^-^)あーー、やっと会えた!本当に嬉しい!!!
わーー、ちゃんとこけまであるなんて、すっごくかわいがられて育ってきたんでしょうね。お里がいい子がきましたね。我が家でもうんとかわいがってあげないと。いっぱい話しかけて愛情いっぱいに育てなくちゃ。
あれ?もう花が終わっちゃってるんですけどいいですか?って言われてきたのに、つぼみが2つ付いてる(@0@)やったーーーー!ラッキーです(^0^)来年まで心待ちに待とうと思ってたのに、もしかして今年花を拝めるのかしら(?0?)今度こそうまく根がつきますように!

Saturday, February 23, 2008

無農薬近江玄米

京都の錦市場の一角に自然食というちょっと惹かれるお店があった。知らず知らずのうちにそのお店に吸い込まれるように入ると、色々なナチュラルな食材が売っていた。でも、一番惹かれたのが奥に陳列されていたお米の数々。無農薬のお米を提携農家から直接入れているという。もちろん今お米にすっかりはまっている我が家としてはちょっと試してみたいかも!ということになり、1キロだけ買うことにした。
数々の種類があったけど、私たちが買った近江米の作り手さんは、田んぼに1年中水をはりっぱなしで、米ぬかなどを与え、土自体に力をつけさせ、自然の摂理に従うという考え方らしい。(毎年収穫して掘り起こすとミネラルを蓄積する暇もなく、結果土が育たないからまた新しい土や肥やしをあげることになり、返って土が痩せてしまうという考え方のようです)
一年中水をはった結果、たにしやカエルはいるし、収穫時にはてんとう虫が稲穂にとまるほど間違いなく全く薬っけがなく自然そのままらしい。冬は白鳥が水をはった田んぼで過ごし、その排出物がまた肥やしになると冬の田んぼの風景も見せてくれて、かなりのこだわりよう!それにしても、ここのご主人もかなりこだわりやさんみたいで、ともかく自信たっぷり。
早速我が家の自慢の九州の親戚の友人が自分たち用に育てているお米の耶馬溪米と比較することに。
左が我が家の耶馬溪米。粒の大きさはそんなに変わらないし、形も似ているけど、色がちょっと翡翠色が入っています。右が近江米。黄金色ですよね。

こちらが近江米の炊き上がり。もちもちした感じで粒がひとつひとつピカピカです。
お茶碗によそうとこんな感じ。このお米もやっぱりよく市販で炊いてある玄米と違い、白米に胚芽の部分がプラスされているような感じですよね。食べた感じは粒がしっかりしていてもちもちしています。
こちらが耶馬溪米。炊いてしまうとほとんど見分けつかないかも。こちらももちもちです。

耶馬溪米の方がより白米みたいに白い炊き上がりかな?玄米に見えなくないですか?こちらももちもちして甘くて味があります!

うーーん。どちらがおいしいとは勝敗がつきませんでした(^-^;)どちらもすごく贅沢ななんというか、お米の1粒1粒に力があるものの集合体みたいな感じで、贅沢なことに、これに食べなれちゃうと、白米が返って気が抜けた味がしてしまうから不思議(^-^)
妹が、ネットでやはり無農薬玄米を農家さんから直接買ったらしいですが、耶馬溪米とは全然おいしさが違ったというから、このお米はかなりレベルが高い方なのかなー?って思ったりして。ますます色々なお米を試してみたくなります。
あっ、でも、酸化させないというのが一番のポイントなのかもしれません。
なんと、我が家はこのために真空パックの機械を購入しました(汗)なので、送ってもらってからそのまま真空パックしてるので、これもかなりもちもち感が長持ちする秘訣かもしれません!!この玄米を精米した白米バージョンも、もちろんすごくおいしいですから(^0^)
コストコですぐ手の届く価格で売っています(笑)お勧めです!


Monday, February 18, 2008

京都の旅:その3

さてさて、今回のもうひとつのテーマは町屋を訪ねること。そこで、早速お昼も町屋を再生したお店へ!
階段箪笥って素敵ですよね。これって実は、税金対策で2階(屋根裏)はないですよ!これは階段ではなく意匠箪笥ですと移動できるように作ったのが始まりなんだそうです。

それにしても、京都でなんでうなぎ???って、我が家の食いしん坊の大好物なんですよね(^-^;)関西のうなぎはやわらかくてたれもさらっとしていてちょっと味が違います。すごくおいしい!

さてさて、ここから謎解き第一弾。蒸しあがるまで30分近くかかるけどいいですか?って言われてもちろん!(雪であまりに寒く室内でちょっと温まりたかったのでした。(笑))て待ってる間に見つけた雑誌に目が点!なぜか本阿弥光悦と琳派についての特集になってるではありませんか。わぁー、偶然だけど今ちょうど見てきたから読んでみようとめっくっていたら、光悦は刀剣の鑑定をする裕福な家に生まれて、小さいころからいいものに触れて育ち目利きになり、茶道、書の世界に興味を持ち尾形光琳らと一緒に芸術を広めていこうとしたのだそうです。

当時刀は螺鈿や漆芸、蒔絵などかなり贅沢なものだったので、小さい頃から最高の技術を目の当たりにしていたのでしょうね。そういえば、光琳も呉服問屋の裕福な家庭に生まれて小さい頃から着物に囲まれて目利きになったと前にNHKの特集でやっていたんだったわ。彼の有名な杜若の屏風絵も実は着物のパターン(リピート)のテクニックを応用して描かれているので、よく見ると、同じパターンが連続してるんだとか。

私が大好きな世界のひとつにこんなところで会えるなんて。ますますお花を生けてお抹茶でも一服いただきたい気分でいっぱいになってきていたところへ・・・・。

ところで、我が家の旦那さまがなぜ週末の京都に興味を示したかと言えば・・・。答えは簡単です。京都は東京では手に入らないジャズのレコード屋さんがあるからなんです(^-^;)

で、寒いからここで待ってなさいと指定されたところでお茶してることに。(私がいると気になって視聴が楽しめないらしいんですよ(笑い) )もちろん、ここも町屋を再生したカフェ。今回のテーマです!そしたら!です!あれあれ、なんでこんなところに川瀬敏郎さんの本があるの???マニヤックすぎる!この方は白洲正子さんが唯一認めた華道家で、鶴川にある武相荘の花は全て川瀬さんが生けています。何年か前にネスカフェのコマーシャルに出てたんですが、興味のある人じゃないと覚えてないですよね(^-^;)

川瀬さんは椿を生けるのがすごく上手で、この本でも私も以前見に行ったことのあるうちだという麻布の骨董やで椿を生けたときの特集が出ていました。

ますます私の心は椿でいっぱい。実は、侘助という茶花では有名な椿を育てたくてチャレンジするのですが、どうしても我が家を気に入ってもらえず、2本も枯らしてしまって、ものすごくいつも心残りだったんです。それにしても、このカフェすごく素敵ですよね。何時間いても飽きないなー。ここも梅と椿が生けてありました。

そんなことがあって、夕方まで寺町周辺の職人街、町屋めぐりを堪能して今日のお夕飯もやっぱり町屋を再生したイタリアン。京都にきても我が家の食いしん坊はイタリアンなんです。これまたずーーーっと気になって、行きたくて、鼻が利くから絶対間違いないから!と妙な自信で予約を早々いれたお店だったのですが。
そして、いつものごとく、旅行に行くと必ず銀行に行かないと!と海外であろうと国内だろうと必ず銀行探しが始まって(^-^;)これまたちょっと待っててとお店の前で待ってたら、お隣にすごく素敵な花屋さんがあって、なんと侘び助に似た椿の苗が売っているではありませんか!食い入るように眺めてたら、よっぽど物欲しがりの子供みたいになってたんでしょうね。閉まってたのに、中から男性が出てきてよかったらお入りになりませんか?とお店を開けてくださいました(汗)本当に私って恥ずかしい。

それがその花屋さん、普通の花がひとつも置いてないんです。古い大きな木の皮をテーブルの天板みたいにしてそこに野草系の花やヤブランなどがディスプレーされてて。あとは枝もの。お茶の先生方が御用で使う花屋さんなのかしら?って思うほど相当の玄人好みのお店。京都はこんなお花屋さんがあるんだなーって思いながら、私とそんなに変わらない年齢のお店の方と椿のことをはなしていたら、京都はお茶花用の苗木を育てている専門の植木屋さんがあるから問い合わせて送ってくれると言って下さって。わぁーーー。信じられない。また白侘び助に出会えるなんて!!!


そんな中、旦那さまも戻ってきて隣のイタリアンに入ったら、あの花屋はダニエルオストの時に出てきた花屋に間違いない!と突然彼が言った。我が家の食いしん坊のすごい能力のひとつが一度見たものは間違いなく記憶してしまうということ。これは本当にいつもびっくりする。ちなみにダニエルオストはベルギーで有名なフラワーアーティストで2年くらい前のお正月に仁和寺にダニエルオストが花を生けるという特集をNHKがドキュメントで番組を作っていて、お花が好きな私に付き合ってみていた彼が間違いなくダニエルが日本で信頼するスタッフとしてあの花屋で材料を手配していたシーンがあったのだそうだ。えーーー?ほんと?(・-・?)なんで興味のある私よりあなたの方が詳しいわけ??

なんて話していたら、最後にまたまたつながった。なぜかイタリアンなのに茶花づかいなんて本が置いてある。またなの?今度はなんだろう。今日は本当に変な日。って手にとっていたらダニエルオストの記事があって、そこへオーナー婦人がやってきて、お花お好きなんですか?という。はい!と答えると、あっ、ダニエルさん来日されると必ずうちでイタリアン召し上がるんですよっていうんです。彼はバローロ以外のワインは召し上がりませんと。やれやれ。私の師匠のエミリオロバさんもバローロが大好きなんだった(^-^;)

なんとお隣の花屋さんがこのお店の大家さんなんだそうで、またなんでそんなところを我が家のハンターは選んじゃったんだろう。今回は全てうちのハンターが選んだところにきたのに、なぜか全てお花につながった旅だった。でも、私にとってはすごく嬉しい偶然の重なりで。きっと何か意味があるんだろうな。よーーーし。とりあえず帰ったら琳派のことを少し調べてみますか。



Sunday, February 17, 2008

京都の旅:その2

今回の京都の旅、私は洛南に行きたい!と言ったのですが旦那さまは洛北に行きたいと言う。まあ私はどこでも方向さえ決まれば行ってみたいお寺は山ほどあるので了解!とルート探索を開始。大徳寺周辺のお寺を訪ねようと、光悦寺、源光庵、今宮神社、高桐院、大徳寺とめぐることにしました。
これが今回の不思議な1つにつながる旅への出発になったのですが・・・。そのなぞ解きはまた後でにして。
私が選ぶお寺はお庭が素敵なところをどうしても選んでしまいがちで、したがって禅寺の侘びさび系か、豪華な回遊庭園系になるわけなのですが、今回は全て侘びさび系のお寺を選んでいて、ようく解説を読んでいたら、あれれ。本阿弥光悦が徳川家康から拝領し、芸術村を営んだ地と書いてあるではありませんか。7つの茶室があって、小さいけれどすごく趣味のいいお庭です。
コケもきれいでした。実は雪がまっていたんですが、木立の光の影がすっごく美しいですよね。朝早くに起きた甲斐がありました!
源光庵の悟りの窓。
と、迷いの窓。ここも禅寺ですが、秋はこの窓からの景色が真っ赤に染まります。冬の雪景色も心静かになってとても素敵です。その後訪ねたお寺も全て禅寺系で全て安土桃山から室町にかけての時代背景で、どこでも千利休の名前が出てきます。大徳寺の三門にいったっては、千利休が秀吉の怒りをかい、切腹を言い渡されたところで、千利休、小堀遠州(非公開で私が一番見たかったお庭は見れなかったんですが)にゆかりのある茶湯の世界の名庭ぞろいでちょっと市内から離れた山里のようなところでした。 道をちょっと歩くと、こんな染物をやっているお宅や、
地野菜を朝市で売り歩く人。


そして創業200年にもなる老舗のお醤油屋さん。
今一番オフシーズンなので人も少なく、静かでゆったりとした旅です。
茶の湯の禅寺。そろそろ椿を生けたいなぁってふと思ったのでした。

京都の旅:その1

金曜に私が大阪出張だったので、思い切ってそのまま京都で週末を過ごそうかということになり、主人とお夕飯に向けて各自京都へ集合!いつも京都に来るとどうしてもなかなか普段食べれない会席料理を食べることが多いのですが、今回は冬にしか楽しめない水炊き鳥鍋を食べよう!と老舗の鴨川にある鳥初へ。
入口から風格のある佇まいですね。ちゃんと水打ちがしてあってお客様をお出迎えする体制。こちらもシャキっとした気持ちになります。こういう日本人のシャンとした気分ってなんとなく好きなんです。
ちなみにお隣はかの有名なたん熊さん!わぁー、すごい立地なとこなんですね。

イメージしていた通りの白濁したスープ!!!キャベツを一度火入れしてくるくる巻いてたり、湯葉が入っていたり、やっぱり京都のお料理は一手間違いますよね。
今回勉強になったのがお薬味。京七味と好みで塩を加え、たっぷりとショウガ汁を入れていただきます。このショウガ汁をたくさん入れると白濁したスープの味がすっごくしまって、本当に美味しい!新しい発見でした(^-^)
2人でちゃぶ台囲んだ個室なんですが、このサービステーブル素敵ですよね。

そして、このストーブ!しぶい!!!年配のお姉さんがお給仕をして下さるんですが、こわいのかなーと思ったら、すごく気さくでやさしくて。京都の方ってなかなかつかみづらいから、これはいい旅のスタートの予感です。
雑炊はあのスープを全て吸い込むのですから。もうリゾットのようにまあるいまあるい極上の味です。
お化粧室のお隣はこんな洗面台。ここの辺りはきっと昔は料理旅館だったのでしょうね。そういえば、門の前に立った瞬間に中から人が出てきてようこそおこしやすと声をかけられ、さぁさぁと中に招きいれられたら、みんなご年配のお姉さま方がお着物をかっちりと着こんで並んで立っていて、靴を脱いだ長い廊下の入口には細長い小窓が空いていて、じいやみたいな方とか、会計係みたいな方、板さんとかやたらの人数の人がその小窓から頭を下げてくれたんだった。きっとここが昔はレセプションだったんでしょうね。
きちっと掃除が行き届いて黒光りした板目は気持ちよく、シャンと仕事を長年やってきてる誇りを感じました。そして変わらない味を守り続けていくこと。今までとはまた違った京都の一面を見た感じがしました(^-^)



Saturday, February 16, 2008

チョコレート

なんと女の子にチョコレートをもらいました(^-^)さすがに女性にチョコレートをもらった経験は今までなかったのでちょっと嬉しい。



仕事で今神戸に通っていて新築の現場なんですが、最近はすごいですよね。建築現場に女性がいて男性と一緒にバリバリ現場で働いているんですから!

私ですら、周りを見渡すといつも男性しかいない男性社会の中でくらしてるのに、もっとディープなところで女性が活躍してるんですもの。

かわいこちゃんだし、建築現場はみごとに男性しかいないから女性が入ると仕事場もパッと華やかになって、ちょっとやわらかい雰囲気も出て現場はいいかもしれませんね。



そんな彼女が現場の定例会議が終わって皆が帰る頃に、これチョコレートですって差し出したので、てっきり今回の会議に欠席していた私がお兄ちゃんと呼んでいる一級建築士の人に渡すのかと思って、渡しておけばいいのね?って言ったら私にだっていうから、きゃー嬉しいーー!って大きな声で騒いでしまいました(^-^;)

女性が今までいなかった世界でがんばっている姿を見つけると、やっぱりすごく応援したくなるし、苦労もしてるんだろうなって思うから、ついつい声かけちゃうんですよね。もちろん同じ条件の男性と比べてかわいがられている時ももあるんでしょうけれど。

力強いですよねー。私もがんばらなくちゃなーっていつも勇気づけられる。



いっぱいいっぱい経験つんでがんばってね。

Monday, February 11, 2008

ご馳走の後は

今日は、昨日からご馳走三昧でちょっと摂生せねば!と野菜中心のお夕飯に。カリフラワーブジアを作ります!ジャガイモは長崎の新じゃが。玉ねぎは粗ミジン。カリフラワーに、あっっっ!!!オクラ忘れたーーーー。しょうがない。緑が欲しいからインゲンで代用。
オリーブオイルににんにくを入れ香りがしてきたらクミンを入れ、玉ねぎを炒めます。
カイエンヌペッパー、ガムラマサラ、コリアンダー、ターメリック、塩を入れ、茹でたジャガイモ、カリフラワー、インゲンを加え炒めます。
オクラだと、ちょっと粘り気がでるのでジャガイモが崩れてきたペースト状のものと絡んでおいしいです!今日はインゲンなので、ちょっと見た感じもさっぱりしてますよね。
なんと、黄ニラを見つけました!もう1品お野菜料理を。
黄ニラともやしのドウチ(蒸した大豆をしょうゆに使う麹で発酵させ、乾燥させたもの)炒め。


ごま油ににんにくと、しょうがをみじん切りにしたものを炒めます。 ドウチを加えさらに炒めます。
黄ニラともやしを加えたら紹興酒を加えて塩で味を調えサッと強火で仕上げます。シャリシャリした触感とドウチのコクがたまらない簡単なおかず。
今日はなんとグリーンピースも見つけました。
久々に白米で炊き込みご飯。野菜たっぷりのご飯。たまにはいいですよ。








Sunday, February 10, 2008

合作イタリアンでバースデーパーティー


主人の父がもうすぐお誕生日なので週末は皆でホームパーティー。全員参加がいいかなーと弟くんご夫婦も声をかけ、のワイワイということになり、合作でイタリアンを作ることに。出張料理人の集合です!
前菜とデザートは弟くんご夫婦。パスタとメインが我が家で担当。
というわけで、まずは前菜のマグロとアボカドのカルパッチョ。私が以前バリで買ってきたお皿とバッチリの相性!これは弟くん作です!ピンクペッパーが利いてておいしい。
もう1品はお嫁ちゃん作。海老マヨ!彼女は私と違って仕事がすごく丁寧。海老の処理も丁寧にこなし、一回揚げてから和えたプリプリの海老マヨは絶品でした。
さてさて、我が家はなぜかシェフが買い物の時は威勢がよかったのに、あれれ?5時からビールタイムになっちゃってご指導係になっちゃったので急遽アシスタントが代打で全て担当(^-^;)

はまぐり、菜の花、そら豆、水菜、からすみのパスタ。
6人前を一気に作ったので(相変わらずガサツなのが私なのでした。)ちょっと仕上がりがきれいじゃなかったかな?
はまぐりは白ワインで酒蒸ししてたっぷりエキスが出たソースにパスタと一緒に茹でた菜の花を加え、そら豆(そら豆は別茹でして房と皮をはずします)、水菜、からすみをさっと和えて仕上げます。ハマグリとからすみに塩分が含まれているのでほとんど塩は加えなくていいです。とっても春らしい味です。

メインは今日はお魚。スズキのグリル、カブのソース。

アサリのブロードを作り、そのブリードでカブをやわらかくなるまで茹で、フードプロセッサーでペースト状にし、残りの茹で汁と合わせてポタージュより少しやわらかくなる程度のソースに仕上げます。スズキはオリーブオイルで塩コショウしてフライパンで両面を軽く火を通したら、200度のオーブンで10分位。皮がカリカリに色づいてきたら出来上がり。カブの葉は茎と葉の2等分にし、先ほどのお魚を炒めたフライパンで軽く炒め塩コショウします。あさりの出汁と、お魚の塩味で食べさせるさっぱりした冬の味。胃が弱っている時もこれならスッと食べられます。お好みでオリーブオイルを仕上げにかけて下さい。

デザートは再び妹ちゃん作。これまたさっぱり味のゼリーで私好み!

皆お料理できると楽しい!というか食べることが全員好きでよかった。どんなレストランより贅沢な時間。とってもいい週末でした。

Saturday, February 09, 2008

和食de朝ご飯

我が家の朝ごはん和食革命がおきて早7ヶ月。すっかり和食の朝ごはんが定着しました。それにしてもうちのカフェラテ職人はどこへ行ってしまったのやら(^-^;)

その職人さんは今は昆布だしにはまっていて、贈答用みたいな1級品の見るからにおいしそうなこぶをせっせと買ってきては楽しそうにおだしをゆっくり時間かけてとっていて。さすがにじっくり出したお出汁はまた格別です。

で、今日はその昆布があまりに立派でおだしだけではもったいない!とその昆布を千切りにして、山椒の実とごまと出ししょうゆ、みりんであえてみました。中が半透明に光る分厚い昆布は茎わかめみたいな感じで、まぜてると粘り気もでてすごくおいしいです。

さっと食べたい朝ごはんには最適のお供ですよ。



そうそう、玄米ご飯に変えて、なんと私去年の秋から一度も風邪引いてないことに気がつきました!

毎年、秋から冬にかけて一度は必ずダウンしてたのに・・・。

しかも、まわりはもう花粉症でぐずぐずしてきたと言う人の話もたくさん聞きますが、これまたなんともない!もっとも、私の場合仕事で雪降る寒い現場の中、ずっと粉塵すって肺炎になりかけていたから併発したみたいなので、元気になればもともと花粉症はでないのかもしれませんが(^-^)



でも便通はよく、痩せたし、調子もいいしで朝晩の玄米、私にはすごくいいみたいです。

みなさんも一度お試しあれ。

Friday, February 08, 2008

小さなブーケ



久しぶりに学生時代の友達に会った。大学卒業してから一体どれくらいたってるのかなー?ちょっと
数えたくなくなるくらいたってるけど、そんなわけですごく長い付き合い。
彼女は私のブログ見て、元気がでるようにって小さな小さなブーケをくれた。

どうしてか尋ねるわけでもなく、その心遣いにちょっと涙が出そうになった。楽しい時も、つらい時も一緒に過ごしてきた親友。彼女が選んだ色もやっぱり明るい色、黄色。

学生時代の友達と話してるのが一番気を使わなくて楽しい(^-^)彼女のお気に入りのお店の”山吹”もこだわりがあっておいしくて、暖かく、居心地のいいお店でした。
我が家からはちょっと足をのばすところだけど、通いたくなる素敵なお店でした。

小さな小さな春が我が家にやってきました。外は相変わらず雪になりそうなくらい寒いけど、心はぽかぽかになった”THANKS GOD IT’S FRYDAY”でした(^-^)