階段箪笥って素敵ですよね。これって実は、税金対策で2階(屋根裏)はないですよ!これは階段ではなく意匠箪笥ですと移動できるように作ったのが始まりなんだそうです。
それにしても、京都でなんでうなぎ???って、我が家の食いしん坊の大好物なんですよね(^-^;)関西のうなぎはやわらかくてたれもさらっとしていてちょっと味が違います。すごくおいしい!
さてさて、ここから謎解き第一弾。蒸しあがるまで30分近くかかるけどいいですか?って言われてもちろん!(雪であまりに寒く室内でちょっと温まりたかったのでした。(笑))て待ってる間に見つけた雑誌に目が点!なぜか本阿弥光悦と琳派についての特集になってるではありませんか。わぁー、偶然だけど今ちょうど見てきたから読んでみようとめっくっていたら、光悦は刀剣の鑑定をする裕福な家に生まれて、小さいころからいいものに触れて育ち目利きになり、茶道、書の世界に興味を持ち尾形光琳らと一緒に芸術を広めていこうとしたのだそうです。
当時刀は螺鈿や漆芸、蒔絵などかなり贅沢なものだったので、小さい頃から最高の技術を目の当たりにしていたのでしょうね。そういえば、光琳も呉服問屋の裕福な家庭に生まれて小さい頃から着物に囲まれて目利きになったと前にNHKの特集でやっていたんだったわ。彼の有名な杜若の屏風絵も実は着物のパターン(リピート)のテクニックを応用して描かれているので、よく見ると、同じパターンが連続してるんだとか。
私が大好きな世界のひとつにこんなところで会えるなんて。ますますお花を生けてお抹茶でも一服いただきたい気分でいっぱいになってきていたところへ・・・・。
ところで、我が家の旦那さまがなぜ週末の京都に興味を示したかと言えば・・・。答えは簡単です。京都は東京では手に入らないジャズのレコード屋さんがあるからなんです(^-^;)
で、寒いからここで待ってなさいと指定されたところでお茶してることに。(私がいると気になって視聴が楽しめないらしいんですよ(笑い) )もちろん、ここも町屋を再生したカフェ。今回のテーマです!そしたら!です!あれあれ、なんでこんなところに川瀬敏郎さんの本があるの???マニヤックすぎる!この方は白洲正子さんが唯一認めた華道家で、鶴川にある武相荘の花は全て川瀬さんが生けています。何年か前にネスカフェのコマーシャルに出てたんですが、興味のある人じゃないと覚えてないですよね(^-^;)
川瀬さんは椿を生けるのがすごく上手で、この本でも私も以前見に行ったことのあるうちだという麻布の骨董やで椿を生けたときの特集が出ていました。
ますます私の心は椿でいっぱい。実は、侘助という茶花では有名な椿を育てたくてチャレンジするのですが、どうしても我が家を気に入ってもらえず、2本も枯らしてしまって、ものすごくいつも心残りだったんです。それにしても、このカフェすごく素敵ですよね。何時間いても飽きないなー。ここも梅と椿が生けてありました。そんなことがあって、夕方まで寺町周辺の職人街、町屋めぐりを堪能して今日のお夕飯もやっぱり町屋を再生したイタリアン。京都にきても我が家の食いしん坊はイタリアンなんです。これまたずーーーっと気になって、行きたくて、鼻が利くから絶対間違いないから!と妙な自信で予約を早々いれたお店だったのですが。
そして、いつものごとく、旅行に行くと必ず銀行に行かないと!と海外であろうと国内だろうと必ず銀行探しが始まって(^-^;)これまたちょっと待っててとお店の前で待ってたら、お隣にすごく素敵な花屋さんがあって、なんと侘び助に似た椿の苗が売っているではありませんか!食い入るように眺めてたら、よっぽど物欲しがりの子供みたいになってたんでしょうね。閉まってたのに、中から男性が出てきてよかったらお入りになりませんか?とお店を開けてくださいました(汗)本当に私って恥ずかしい。
それがその花屋さん、普通の花がひとつも置いてないんです。古い大きな木の皮をテーブルの天板みたいにしてそこに野草系の花やヤブランなどがディスプレーされてて。あとは枝もの。お茶の先生方が御用で使う花屋さんなのかしら?って思うほど相当の玄人好みのお店。京都はこんなお花屋さんがあるんだなーって思いながら、私とそんなに変わらない年齢のお店の方と椿のことをはなしていたら、京都はお茶花用の苗木を育てている専門の植木屋さんがあるから問い合わせて送ってくれると言って下さって。わぁーーー。信じられない。また白侘び助に出会えるなんて!!!
そんな中、旦那さまも戻ってきて隣のイタリアンに入ったら、あの花屋はダニエルオストの時に出てきた花屋に間違いない!と突然彼が言った。我が家の食いしん坊のすごい能力のひとつが一度見たものは間違いなく記憶してしまうということ。これは本当にいつもびっくりする。ちなみにダニエルオストはベルギーで有名なフラワーアーティストで2年くらい前のお正月に仁和寺にダニエルオストが花を生けるという特集をNHKがドキュメントで番組を作っていて、お花が好きな私に付き合ってみていた彼が間違いなくダニエルが日本で信頼するスタッフとしてあの花屋で材料を手配していたシーンがあったのだそうだ。えーーー?ほんと?(・-・?)なんで興味のある私よりあなたの方が詳しいわけ??
なんて話していたら、最後にまたまたつながった。なぜかイタリアンなのに茶花づかいなんて本が置いてある。またなの?今度はなんだろう。今日は本当に変な日。って手にとっていたらダニエルオストの記事があって、そこへオーナー婦人がやってきて、お花お好きなんですか?という。はい!と答えると、あっ、ダニエルさん来日されると必ずうちでイタリアン召し上がるんですよっていうんです。彼はバローロ以外のワインは召し上がりませんと。やれやれ。私の師匠のエミリオロバさんもバローロが大好きなんだった(^-^;)
なんとお隣の花屋さんがこのお店の大家さんなんだそうで、またなんでそんなところを我が家のハンターは選んじゃったんだろう。今回は全てうちのハンターが選んだところにきたのに、なぜか全てお花につながった旅だった。でも、私にとってはすごく嬉しい偶然の重なりで。きっと何か意味があるんだろうな。よーーーし。とりあえず帰ったら琳派のことを少し調べてみますか。
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